TOP > 岩佐教授・専門医に聞く > <第3回> もっと知りたい、不妊治療(回答:谷口友香先生) > ③ 不妊治療すればすぐに妊娠するの?
不妊の原因は、排卵因子、卵管因子、子宮因子、男性因子など様々であり、治療開始から妊娠に至るまでの期間は人によって大きく異なります。また、残念ながら、不妊治療を行えば誰もが必ず妊娠できるというわけではありません。一般的に1度の人工授精で妊娠する可能性は5%程度と言われています。また、生殖補助医療(体外受精や顕微授精)を行った場合であっても、治療周期あたりの妊娠率は、30代前半までは25%前後、その後は徐々に下降し、42歳以降になると10%未満となります。
患者さんそれぞれに適した治療法の選択が重要であり、まずは一通りの不妊症に関する検査を行い、結果に基づいて最適な治療を相談しています。