生殖・生理班では不妊症・不育症・内分泌異常を扱います。
命の誕生にかかわることができる分野であり、責任が大きい分、非常にやりがいを感じることができる領域だと思います。子供を持ちたい方にとって妊娠は人生における大きなイベントになり、その場に立ち会えることは医療者にとっても喜びとなります。
日々新しい検査や治療が研究されており、10年もたてば診療も様変わりしています。
最近では着床前診断がおこなわれるようになり、倫理面の配慮や繊細な技術が求められるようになってきました。そういった中で新しい知識を取り入れながらよりよい医療を提供できるよう努力していきたいと思っています。
最近は合併症を持つ不妊症の患者さんが増えてきていますので、他科と連携して治療をおこなったり、器質的疾患を持つ患者さんには手術を含めた外科的治療を一連の治療の中でおこなったりと総合的な医療を提供できます。また、がん拠点病院である当院でがん治療前の若年患者さんに治療前に胚や卵子・精子を凍結する妊孕性温存治療を行うことも大切な役割の一つだと考えています。