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産科婦人科は、医療を総合的に学べる唯一の分野です。内科と外科であれば、内科で何らかの病気を見つけて外科で手術するというのが普通ですが、産科婦人科では病気の発見から手術まで全てを一貫して行っています。内科的な領域と外科的な領域を併せ持ち、加えて、救急から慢性疾患、がん治療まで多様な疾患を扱うのが産科婦人科なのです。このような科は他にはなく、これから医師を志す方々にとっては大きく成長できる場所だと言えるでしょう。
産科婦人科と言えば、その昔は労働条件が悪かったり訴訟問題があったりと、敬遠される理由もありましたが、今は患者が訴訟を起こすことも少なくなり、かつ報酬や労働条件も飛躍的に良くなってきています。産科婦人科医は全国的に不足しているため、将来仕事に困ることもないでしょう。
また、産科婦人科は病院内で唯一“喜ばしい科”であると言えます。お産はもちろん、体外受精を始めとする生殖医療など、これから生まれくる命を迎えるための医療でもあります。そういった意味で大きなやりがいを感じることができるはずです。
徳島大学の産科婦人科は全国でもトップと言える伝統ある教室です。創設から73年、生殖医療を専門とし、1983年には日本で3番目に体外受精を成功させています。今では全国どこへ行っても「産科婦人科と言えば徳島大学、不妊治療と言えば徳島大学」と言われるほどになりました。
産科婦人科の4つの分野『周産期』『生殖』『腫瘍』『女性医学』全てにスペシャリストを擁しており、年間の手術件数は全国でもトップクラスです。そして、臨床機関であると同時に研究機関として、先進的な取り組みも多く行っています。生殖医学では排卵誘発法の開発や多嚢胞性卵巣症候群の診断・治療のガイドライン作成、体外受精の改良、女性医学ではホルモン補充療法のガイドライン作成、腫瘍分野では化学療法、周産期分野では超音波診断などに取り組んでいます。それは、これからの産科婦人科医療のスタンダードです。西日本の不妊治療センター化や、全国最先端の女性医学センターを目指して、徳島大学は産科婦人科分野のトップを走り続けています。
このように、徳島大学の産科婦人科にはその道を志す医師にとってこれ以上ない最高の環境があると言えます。産科婦人科に興味を持ち、これからの新しい医療に挑戦したい方々の入局をお待ちしています。