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2022年更新
2016年卒 杉本達朗
高松市立みんなの病院の後期研修医3年目の杉本です。赴任して1年半が過ぎました。当院は常勤医4名で分娩が年間240例程、手術も週に1回程度の中規模病院です。大学病院からの異動でしたので、赴任当初は経験できる症例が減らないか、偏りがでるのではと不安にも思いましたが、それも杞憂でした。大学では数多い医局員の中の1/20の存在でしたが、当院では産婦人科医1/4としての仕事量・責任が求められます。週3回の外来とオンコールを滞りなくこなさないと科の診療に穴があく、という危機感が知識・手技の習得につながっていると思います。困っている症例があれば、経験豊富な指導医の2名の先生方に直ぐに翌朝のカンファセンスで相談し解決していくようにしています。
また後期研修医が自分1人ですので、急患や紹介患者さんは、やる気・体力・時間がある限り、ほぼファーストタッチで診療できるのも中規模病院で研修する際の良いところだと感じています。さらに月1回は私のために、テーマ毎(不正出血の人がきたらどうするか?産後危機的出血の際の対応は?etc)の勉強会も開いて頂き、手厚い指導体制を作って頂いています。手術は主に徳島大学の加藤先生が来院された日に集中して行っており、回数自体は多くありませんが、腹腔鏡のスペシャリストの先生からマンツーマンで教えて頂けるというこれまた非常に贅沢な環境です。
最後に当院での産婦人科研修の最大のウリを2つ紹介します。1つは部長の山下先生が生殖医療を専門にされている関係で、関連病院のなかでは珍しく、体外受精含め挙児希望の患者さんの診療にタッチできる機会が多いことです。もう1つは、(恐らく)子宮鏡手術は四国一経験できることです。近医からの紹介患者さんが多く、子宮鏡検査・手術に関しては同期でも一番スムーズにできる自信は密かにあります。
大学を出た僕が、後輩の先生方にお伝えしたいことは、赴任した病院の特色を理解して、その病院で吸収できることをしっかり吸収していくことが大事だということに尽きます。