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先輩からのメッセージ

徳島大学産科婦人科には女性医師がたくさんいます。
今回は子育て中の女性医師3人で仕事と家庭の両立や
キャリア形成について意見交換をしました。

柳原里江(2012年卒)、吉田あつ子(2008年卒)、吉田加奈子(2001年卒)

1)子育て、家事との両立について

柳原:もうすぐ4歳になる息子と2歳になる娘がいます。息子の出産後は、理想のママ像と現実との違いで悩みました。最近は周りに甘えることを覚え、夫や両方の両親、職場の方のサポートに頼るようになり、楽になりました。夫が頑張ってくれているので休日の1日当直もできています。家事も手抜きで、普段の掃除機は朝にリビングだけ(食べかすがすごいので)、夕飯は単に焼く!煮る!揚げる!+汁物です。栄養満点ご飯は保育園にお任せです。一人で全てを完璧にするのは難しいので、手を抜きつつ多くの人に甘えながら、夫と一緒に毎日を乗り越えています。

吉田あ:分かってはいたものの大変です。家族総出でサポートしてもらっています。周りと比べると落ち込んだり焦ったりしてしまうので、我が家は我が家、と考えるよう努めています。
また、幼い子どもの育児中であることを医局の先生方が理解し、協力してくださっていることにも感謝の気持ちでいっぱいです。

吉田加:お二人と同じく、家族に全面的にサポートしてもらいながら仕事を続けてきましたが、子供が小さい頃は仕事も子育ても中途半端にしかできていないことに悩んだり落ち込んだりしていました。医局の先生方には配慮していただき、仕事ではいろんな経験をさせてもらいました。今は息子たちも成長し(16歳と14歳)、親の仕事も理解してくれ楽になっています。やはり子育てと仕事の両立は大変ですが、やりたい仕事ができる環境はありがたいことであり、試行錯誤しながら頑張れるのかなと思います。

2)キャリア形成について(どのように行なっているか、またはこれからしたいか)

柳原:2回の出産で、合計にすると約1年8か月仕事から離れています。妊娠中も体調を崩しがちで十分に仕事をすることができませんでした。同期の先生と比べると、自分の技術(特に手術)は非常に劣っていると思います。自分にできることは、そのことは事実として受け止め、できないからと避けるのではなく、努力することかと思います。子育てしながら、ブレーキをかけたりアクセルを踏んだりしながら、仕事を続けるということも一つのキャリア形成ではないかと最近は思います。

吉田あ:産婦人科と周産期の専門医は持っていますが、サブスペシャリティの資格習得には至っていません。大学で研修できる間に習得しなければとは思っていますが…まだまだ努力が足りないと自覚しています。ただ、勉強できる環境にあることは貴重ですし、学ぶことは楽しいです。

吉田加:妊娠・出産により仕事のペースダウンは避けられないことですので、大事なのはゆっくりでも続けることかなと思います。職場環境は自分では選べませんが、与えられた環境でどんな資格が取れるか、診療面でどんなステップアップができるかなど目標を持ち続けたいと思っています。

3)女子学生の皆さんへのメッセージ

柳原:女性である以上、妊娠するとどんな仕事でも両立については悩むと思います。自分が自分らしくいることのできる職業・科につくことが一番大切なのではないかと思います。産婦人科は女性医師が多いので、プライベートで息詰まると相談したりもします。モデルロールとなる先生が多いので非常に参考になりますし、多様な働き方ができるので、その時自分に合った働き方ができると思います。

吉田あ:働き始めると仕事の楽しさ、やりがいを感じることがたくさんあります。一方でプライベートでも趣味や結婚・妊娠、家族の健康など、様々な場面に皆さん遭遇するのではないかと思います。どのような選択をしても悩みは尽きないと思いますが、常に支えあえる仲間でありたいなと思います。プライベートも仕事も、どちらも充実できる人生となるよう、一緒にがんばっていきましょう。

吉田加:産婦人科は忙しく大変な診療科だと言われますが、非常にやりがいがあります。個々の環境によりいろんな働き方ができますので、興味がある方はぜひご連絡ください。

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