TOP > 研修医・学生の皆様へ > 先輩からのメッセージ > 2020年度後期研修医からのメッセージ
徳島大学病院産科婦人科には活躍している医師たちがたくさんいます。
今回は後期研修1年目の5人にお話を伺いました。
―みなさんは後期研修でなぜ産科婦人科を選んだのですか?決めたのはいつ頃ですか?
学生時代の研究実習が産婦人科で生殖分野のことをしていましたが、内容も興味深く、またその時の指導者にひかれて産婦人科医になろうと思いました。初期研修終了時までついにその意思は変わることはありませんでした。
学生の頃、お産や帝王切開を見学させてもらって感動したからです。あと、手技や手術が好きだったから。
実は決めたのは研修医2年目の秋です。お産や多種多様な手術がまず純粋に楽しい!と思えたことが大きかったです。
4年生の座学の時に8割方決めていました。単純に、妊娠時の子宮・胎盤って凄い!って思って。病気じゃないのに、週数に合わせて変化・適応していくのが興味深くて、産婦人科の勉強は全く苦じゃ無かったというか。今でも選んだ道は間違ってないと思っています。
小さい頃から父の影響で元々産婦人科医になる事を考えており、大学3年次の際に研究室配属で1年間お世話になったご縁もありここに入局を決めました。
―産科婦人科でのやりがいは?
内科・外科的側面に加え分娩もあり基本的にこなせることが多く、周産期や生殖については他科とは一線を画す専門性があります。
やっぱり、赤ちゃんが産まれて、お母さんや家族の人が本当に嬉しそうな顔をしているのをしているのをみれることだと思います。婦人科の方でも、手術を終えた人が安心した表情で退院していくのをみると嬉しく思います。
時にはどの科よりもスピード感とマンパワーが必要になることがあります。その分やり切ったときの達成感はひとしおです。
振れ幅が大きいことですね。1日のうち、朝はお産に立ち会って、昼は腹腔鏡の手術に入って、夕方は年配のがん患者さん・家族と治療方針等で膝突き合わしてシリアスな話してって、そんな科なかなか無いと思います。体力的にしんどい時も勿論あるけど、次から次に色んな出来事に遭遇する毎日で、精神的にはいつもフレッシュな気がします。
周産期、女性医学、生殖・内分泌、腫瘍と多岐にわたりますが、どの分野も興味深く、女性の一生に寄り添うやりがいのある仕事だと考えています。
※ プロフィールの内容は2020年12月のものです。
徳島県 徳島大学 2018年卒
学生時代の院外実習がきっかけです。実際の臨床現場でお産や手術等を経験し、患者さんの心情に触れることはとても良い刺激となりました。それまでは産婦人科をあまり考えてなかったので、大きな転機だったと思います。
好きなアーティストのライブに行く事
実習や研修の中では、自分でも意外だった分野に興味が出てくる事があると思います。せっかく全ての科を経験できる立場なので、いろいろな事を経験してみて下さい。産科婦人科は、教科書や講義だけではなかなかイメージが掴みにくいので、実習や研修の時間を大切にしてもらえたら嬉しいです。
生まれも育ちも徳島県で、島根大学医学部を卒業し、また徳島に帰ってきました。徳島大学病院の初期研修プログラムを経て2020年に産科婦人科に入局いたしました。産婦人科に興味を持ったきっかけは、初期研修2年目の秋に回った研修でした。何の気なく回ったのですが、入ったとたんに産婦人科の魅力に引き込まれてしまい、ものの数日で入局を決めてしまいました。
入局してからは感動的なお産、大学病院特有の重症患者やスピード感のある産科救急、多種多様な手術や化学療法、ターミナルケア・・・様々なことを経験させていただき充実した日々を過ごしています。患者さんと接するなかで感じるのは皆さんがご自身の体のことだけでなく、一人の女性として(それは時に母として、娘として、将来の母として)の悩みや痛みを持っていらっしゃるということです。私はそんな痛みに寄り添い、少しでも癒しを届けられるような医師を目指して今後も頑張っていきたいと思います。働き方も実は多種多様で将来に無限の選択枝があるのが産科婦人科の特長だと思います。趣味ですが、高校・大学とオーケストラ部でヴァイオリンを弾いていました。自由な編成で演奏するために自分で編曲したり楽譜を作ったりすることもあり、ジ ャンルはクラシックからアニソン、サントラ音楽まで多岐にわたります。
後期研修医1年目の杉本と申します。平成30年徳島大学卒です。生まれも育ちも大阪で、2年間の初期研修も大阪で行いましたが、徳島の居心地の良さが忘れられず、徳島大学の産婦人科に入局しました。
きっかけは、学生時代のテスト・国家試験の勉強に際し、何故か産婦人科の勉強は全く苦にならず、むしろ進んで勉強できている自分に気づいたことでした。医学部の勉強は「体の異常=病気」について学ぶことが殆どでしたが、「お産」という病気じゃない分野を学ぶことが新鮮に感じたのだと思います。研修の間に、興味を惹かれる分野ももちろんありましたが、今後何十年と専門にするには、進んで勉強できる分野じゃないと続かないのではと思い、産婦人科を専攻することに決めました。
いま後期研修医になり、日々研鑽中ですが、決断は間違ってなかったように思います。産婦人科病棟には、妊婦さんから高齢で手術が必要な患者さんまで、様々な方が入れ替わり立ち代わり入院されてきます。「患者さんに自分は何ができるか」を考えることで、患者さんから学ばせてもらっていると日々実感しています。
産婦人科に興味はあるけど、実際に入るとなると決意が要ると考えている人が多いように思います。しかし産婦人科は、お産~腫瘍と分野が広く、また先生のタイプも様々です(内科っぽい先生から、外科っぽい先生まで)。自分に向いている分野、自分の理想とする医師像の先生がきっと見つかるはずです。迷っている人ほど向いている科だとも言えます。是非気軽に見学、実習に来てください。
田村公(こう)と申します。高知県高知市出身で、2018年に徳島大学医学部を卒業しました。小さい頃から父の影響で元々産婦人科医になる事を考えており、大学3年次の際に研究室配属で 1年間お世話になったご縁もあり徳島大学産科婦人科教室に入局しました。
産科婦人科学分野は周産期、女性医学、生殖・内分泌、腫瘍と多岐にわたりますが、どの分野も興味深く、女性の一生に寄り添うやりがいのある仕事だと考えています。まだまだ未熟者ですが、今後ともよろしくお願い申し上げます。産科婦人科は何となくとっつきにくいイメージを持たれてる方も多いかと思いますが、少しでも興味のある方はいつでも気軽に見学しに来てください!
余談ですが、中学・高校・大学と陸上部であったこともありジョギングが趣味です。気軽に自分のペースで出来るのが魅力的です。
徳島県出身で徳島大学を2018年に卒業しました。
2020年に徳島大学病院での初期臨床研修を終えました。
1年でも無駄にはせず医師として働けるよう、進級や国家試験のために最低限の勉強はしておきましょう。
病院内では白のケーシーに白衣のスタイルです。経験が少ない分、ガイドラインや標準治療に即した医療を提供できるよう心がけます。