岩佐教授・専門医に聞く

母体・胎児の二つの生命を扱うことは他の分野では経験できないようなことです。児が誕生し、泣いた瞬間にその場の空気がとても和やかに変わるのはとても魅力です。研修医の頃に強面の夫が児の誕生時から号泣していたことを鮮明に覚えています。それほどの感動的・神秘的・魅力的な瞬間です。もちろん産婦人科のなかでもダントツで緊急・救急の要素がありますが、産婦人科医・小児科医・助産師の人たちと共に、チーム医療で、この場を支えていくことにやりがいを感じています。
周産期は病院の中で唯一の新しい命を扱う分野です。もちろん怖いこともありますし、忙しいこともあります。でも実際に出産の現場に立ち会うと忘れられない経験になると思います。生命の誕生に興味があれば是非、産婦人科・周産期の分野を専門にしてみてはどうでしょうか。