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関連病院先輩医師からのメッセージ

2022年更新

つるぎ町立半田病院

1949年に開院したつるぎ町立半田病院は、徳島西部圏の2次救急を担う120床の総合病院です。西部圏で唯一の分娩取り扱い病院であるため、遠くは東祖谷から3時間かけてお産に来てくれます。200床以下の病院というのは紹介状がなくても初診料が安く気軽に受診でき、西部圏では産婦人科の時間外診察を受けることができる病院も他になく、地域に根付いた診療を行っています。
また、半田病院は、徳島県の地域特別枠医師基本ローテーションにおける三群病院のなかで、唯一産婦人科研修が可能な病院です。

産婦人科は常勤5名(1名は育児休暇中)です。
産婦人科に興味はあるけど、仕事と育児の両立ができるのかと考えている方もおられるかもしれません。当院の女性医師は半田病院で勤務しながら3人のお子さんを出産され、その間に産婦人科専門医試験に合格し、外来診療、手術をこなしながら論文も執筆され、活躍されています。どうしても当直業務やオンコールはあるのですが、育児中の女性医師にはなるべくそれぞれの家庭の事情も考慮しながら、業務を負担してもらうよう心がけています。

2021年の分娩数は306件、帝王切開52件、無痛分娩47件でした。
当院では、無痛分娩に力を入れており、麻酔標榜医の指導のもと産科医が麻酔を担当しています。無痛分娩は30年前からオンデマンドで行っていましたが、現在はJALA(無痛分娩関係学会・団体連絡協議会)の提言に沿った情報公開を行い、研修をうけ、安全に配慮して計画無痛分娩を行うことが多いです。
小児科とは月1回定期的にカンファレンスを行い、リスクのある妊婦さんの情報を共有しています。最近は社会的問題をかかえた妊婦さんが増えてきていますが、西部圏各市町村の保健師との連携もよく、退院後のフォローも丁寧に行っています。

2021年の手術件数は120件(産科手術を含む)で、主に膣式手術、腹腔鏡補助下手術、良性疾患の開腹手術などを自家麻酔で行っています。術前カンファレンスは、医師だけでなく他職種スタッフと週1回行い、情報共有や症例の相談を行っています。

外来には、周産期、婦人科腫瘍、生殖内分泌、女性ヘルスケア、あらゆる分野の患者さんが受診されますが、外来は2診制で、診断や治療に迷うことがあっても気軽に相談できます。他科との垣根も低く、医師もスタッフも皆親切で、雰囲気のいい病院です。

産婦人科は女性の一生をサポートする、とてもやりがいのある科です。産婦人科を志してくださった先生方の研修が充実したものになるようサポートしていたいと思います。

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